「今からでも間に合うから。だから行きたい大学、受験して?」
「受けねぇって、言ってんだろ」
隼人は。
そう言い切ると、
あたしを置いて家を出て行った。
あたしは、自分のしていることが、
正しいのか間違ってるのか
少し不安になったけど。
でも、隼人とずっと一緒にいて、
やりたい仕事をしてくれることが
あたしは嬉しい。
だけど、あたしの言葉は
上手じゃないから。
きっと隼人には、突き放されて
いるような気がするのかもしれないな。
「ちゃんと、言ってあげなくちゃ」
帰っちゃったのは仕方ないし。
あたしはお皿を洗うためキッチンに
行った。
隼人の考えがまとまるまで、
そっとしておこう。
きっと話しても来ないし、
連絡もして来ないから
しばらくしたらあたしから誘おう。
思った以上に、あたしの心は
落ち着いていた。


