「ごちそうさま」
あたしは、ほぼ手を付けられず、
ほとんど隼人が食べてくれた。
あたしはお皿を片付けようと
立ち上がって。
「隼人、あたし」
片付けて来るから。
そう言おうとしたのに。
「何?」
言葉を遮るように言う隼人。
いつもみたいじゃなくて、
どこか冷たい気がする。
「片付けて、くるね」
「あ、うん。待ってる」
ほっと一息ついたのが分かる。
もしかしたら隼人は、
あたしが何か言おうとしてるって
思ってるのかな。
不安にさせてるのかな。
なら、早く安心させてあげなきゃ。
そう思って、あたしはお皿だけ
下げると、洗うのを後にして
隼人の元に向かった。


