一緒に、歩こう





家に帰ると急いでご飯の準備をした。

簡単なメニューしか作れなかったけど、

もうそれどころじゃない。

あたしは、ソファに座って

ひたすら隼人を待った。

その時。

玄関のチャイムが鳴った。




「はーい」





あたしは急いで、ドアを開ける。

そこには、あたしがあげたネックウォーマ―を

つけた隼人がいた。






「あ、どどど、どうぞ」




「うん」




緊張しているのか、

どうぞなんていつも言わないことを

言ってしまう。

隼人はそんなあたしは

不思議そうな目で見る。





「ご飯、まだ?」




「まだ」




あたしはさっき作ったものを

机に並べる。

隼人は、ご飯を待たずに

先に食べ始めた。




「お腹空いてるの?」




お茶碗を前に置くと、

うんとだけ言って夢中で

がっついていた。