冬休みが明け、学校が始まると
1番最初に行われたのは
個人面談。
放課後に数名ずつ行うらしく、
今日は最終グループの生徒たち。
「入ってもいいー?」
とだるそうに言う隼人に。
「いいよー」
と担任が声をかける。
待っている生徒は教室待機で、
面談は少し離れた空き教室で行われる。
隼人は出席が最後なので、
個人面談は今日で終了。
「はい、えっと…進路希望に変化はありましたか」
「まだ決めてない」
あたしがいるからか、
微妙な反応しか見せない隼人。
あたしは記録を取る役目で、
担任が面談を進めていく。
あたしは必死にペンを持って、
書いて行くけど、どうしても
気になることは進学先。
遠くに行っちゃうっていう不安。
「でも、矢野。そろそろ決めないとやばいよ」
「今週までには決めとくわ」
見るからにやる気のなさそうな
隼人に担任も溜息。
「金曜日までに希望調査出してね。はい、終わり」
担任がそう言うと、
隼人は何も言わずに教室を出て行った。


