一緒に、歩こう





「報告って…け、けっ?」




「そーだよ。分かってんじゃん」




いや、結婚の報告じゃないし。

普通に考えたら分かることを、

竣は勘違いしてるし。

それを否定しない隼人。





「あ、違っ」




「もうてめーの入る場所はありません。お帰り下さい」




酔っている隼人は、

舌が少し回っていない。

あたしはそれを可愛いと、

陰ながら思ってしまうけど。

竣の心中は穏やかではないはず。






「矢野、お前本気なのか」





「当たり前だろ。何ふざけたこと、ほざいてんだよ」




隼人はあたしの肩を、

ぐいっと抱きしめ、

自分の抱き寄せた。

あたしはその感触が

やけに心地よくて、

身を任せることにした。





「竣、あたし達戻るって決めたでしょ?」




丸く収めようと、そう言った

あたしの一言が。

竣を傷つけてしまったのか。