「きゃっ…」
文化祭の時と同じ。
隼人だけが地面に伏せる。
あたしは何が起きたのか
分からなくて、
一瞬で頭が真っ白になった。
…隼人が、殴られた?
「隼人っ…!」
あたしは隼人に駆け寄ろうとする。
しかし、2人の男たちに
両側から挟まれて行動を
阻止される。
「お姉さんはこっちー」
可愛いね、なんて言いながら
馴れ馴れしく肩を触られる。
あたしは気持ちが悪くて、
鳥肌が絶えない。
「やめて、」
「なーに?聞こえないなあ」
わははは、と笑う彼らをよそに、
あたしは隼人に駆け寄ろうとする。
少し遠くで、取っ組み合いに
なっている。
だけど、隼人は殴られているだけで。
あたしはもう、どうしようもない
気持ちになった。


