「触んな」
あたしを掴む手を、
強引に離してあたしを
自分の後ろに隠す。
あたしはがくがく震えて、
声が出せなかった。
「ふーん、そんな態度取るんだー」
「お前のせいで、この間の文化祭追い出されたんですけどー?」
「責任、取れよなー」
男たちは口ぐちに、
隼人に文句をぶつける。
隼人は何も言い返さず、
あたしを守りながら
立ち尽くしているだけ。
「んなもん、知らねぇよ。他当たれ」
行くぞ、と小さく言って
隼人はあたしの手を引く。
あたしは言われるがまま、
隼人に引っ付いて立ち、
去ろうとした。
なのに。
「待てや、ざけんな!」
1人の男が隼人の態度が
気に食わなかったのか、
去って行く隼人の肩を
思い切り引っ張って。
顔に拳を突きつけた。


