生徒が困ってるのに。
あたしが何もしなくて、
どうするの。
「あの」
あたしは勇気を振り絞って、
注意をすることにした。
あたしは教師だから。
だから、生徒は守らなきゃ。
「騒がれるのは迷惑なので、出てってもらえますか?」
「うわーお、怒ってんの?可愛いね、何歳?」
「聞こえてますか、あなた達。迷惑なんです」
こんなにはっきり言ってるのに。
「俺らと遊んで~」
なんて言って、まともに受け取らない。
さすがのあたしだって分かる、
このクラスの男子生徒が
ピリピリし始めたことを。
「いい加減にしないと、強制退出させますよ?」
「分かった。そこまで言うなら出てくわ」
あたしは、ほっと一息。
出てってくれるなら、
またお客さんを呼び込める。
そう思った時。


