一緒に、歩こう





「先生…大丈夫?」




「うん、あなたも頑張ったね。でも…大丈夫かしら?」




絡まれたことを心配して、

声をかけてくれる女子生徒。

少し涙目で、怖がってる様子。




「ちょっと中…見て来るね?」





このクラスの男子は。

すごくいい子で楽しくて、

まじめじゃないけど、

でも根はまっすぐで。

だけど少し喧嘩っ早くて、

安心出来ない。





「おい、女いねーの?」




「ご注文お願いします」




中では案の定、

さっきの男たちが

好き勝手言って騒いでいる。

せっかく楽しい雰囲気だったのに、

5人が騒ぐせいで、

中にいた他のお客さんが

怖がって出て行ってしまった。





「女の子と話してぇんだけど。お前引っ込めよ」




「今の時間は俺らなんで。注文しないなら出てって下さい」





5人の注文を受けているのは、

土屋くん。

彼もいい子だけど、

1回キレちゃうと

暴れてしまう男の子。

きっと、あたしや女子生徒の

対応を見てたから必死に

我慢してくれてるんだと思う。





「あ、先生じゃーん!こっちおいでよ~」




様子を見に行ったあたしに、

5人の1人が声をかけてくる。