「午後の部まであと10分となりました。皆さん各自の教室に戻ってください」
放送がかかり、
廊下が少し騒がしくなる。
もう2人の時間も終わりだ。
「ご飯ありがとね。お腹いっぱい」
「あんまり動き過ぎんなよ。目の届く所にいろ」
ゆっくり頷く。
よし、と言いながら
隼人はあたしの頭を
くしゃくしゃと撫でて、
調理場を出て行った。
「じゃああたしも外行くかな」
教室がざわついてきたので、
様子を伺うついでに調理場を出る。
教室内には、さっきとは違う
きりっとした格好の
男子たちがいた。
「ちょ、先生これどう?」
「似合う?ね、似合う?」
カッターシャツを身にまとい、
首元にはそれぞれ違うネクタイを締め、
いつになくかっこいい男子たち。
「みんな似合うね、いいじゃない」
「ほら、先生はいいって。女子の目、腐ってんじゃね?」
男子たちは誇らしげに、
女子に向かって言葉を放つ。


