「うーるせぇな。いいだろ、早く来たって。それにお前らも、早く来たからって飾り付けしただけなんだから威張ってんじゃねぇよ」
隼人が助け舟を出す。
あたしの傍にいた生徒は
渋々と言った顔で離れていく。
「それよりまだ終わってねぇだろ。皿とかコップとか用意してねぇし、入口何もしてねぇだろ。朝比奈が早く来て、女子のやる仕事やってたぞ」
隼人はそう付け足すと。
女子たちはあー!と悲鳴に
似た声を上げ、あたしの
元に近づいてくる。
「先生ごめんね!」
「あたしたちお願いしてたことすっかり忘れてて!」
女子たちは申し訳なさそうな顔で、
あたしに向かって手を合わせる。
あたしは、別に女子だけのために
やったわけじゃなくて、自分が
暇だからやってただけだし。
謝らせる方が申し訳ない。
なんて思って、女子をなだめ。
「いいのいいの!それよりまだしてないことあるし、一緒にしよ?男子たちは、残りの女子と力合わせて仕事やってね!いい?」
はーい。
この場にいる生徒全員が返事する。
あたしが、2組をまとめられた。
こういう瞬間、
教師になってよかったと思う。
このクラスに配属出来て、
嬉しいな、って思う。


