「隼人…ちょっと」
「やべぇ、久しぶりすぎる」
更に力が強まる。
確かに、こうして2人で
会うのは久しぶりだったりする。
隼人はリレーの練習とか、
バイトとかで忙しかったから。
「そうだけど…、ここはちょっと」
「じゃあ一緒に帰ろ」
「そうじゃなくて…」
なんて言いながら、
あたしも彼に手を回したりして。
2人だけの時間が、
心地よくて幸せで。
「ダメだ、作業しなきゃ…、隼人手伝って?」
「何すんの?」
「果物切ったりしなきゃ。去年もやったでしょ?」
あー、と思い出している様子の隼人。
それに便乗してあたしも思い出す。
去年は、隼人がパフェ作ってくれたっけ。
準備室で一緒に過ごして、
幸せで。でも、まだ矢野くん呼びで、
彼には想う人がいた。
だけど、それでも諦められなくて。
あたしは必死に彼を想ってた。


