「お前が俺のだってみんなに言いたい」
「…え?」
突然そう言って、立ち上がる隼人。
あたしは少し呆然として、彼を見る。
「お前が俺のだから、気安く触んな、話すな、近寄んなって…、言いてぇよ、」
何がその発言や思いの引き金になったのか、
あたしには少し理解の苦しむ所だ。
だけど、そんな気持ちあたしだって
あったりするんだけど。
「何言ってんの?あたしは隼人のものに決まってんでしょ?」
でもあたしは彼をなだめてあげることが、
唯一出来ることで、あたしの仕事。
「みんなに言ったらそれこそ一緒に居られなくなるし。そう思ってくれただけで十分嬉しいから。ね?」
まだ不満そうな顔であたしを見る隼人。
仕方なく、あたしはとっておきの
言葉を彼に囁く。
「学校の行事終わったら、家来る?」
「行く。泊まる」
隼人は、いつもこれで機嫌が直る。
やきもち妬きの彼は、男女構わず
他の人があたしに声をかけると
すぐ機嫌が悪くなる。


