一緒に、歩こう





あたしの名前を呼ぶ、声が好き。

あたしを抱く、腕が好き。

あたしを見つめる、瞳が好き。

隼人の、全てが好き。愛しい。

こんな時間が、

あとどれだけ続く?

家の前に隼人がいて、

学校で隼人を見れて、

このベッドで愛し合える。

そんな時間、どれだけ続く?





「芽衣ちゃん?」



ふと、名前を呼ばれて意識が戻る。

目の前には、不安そうに見つめる

誠二さんがいた。





「あ、ごめん」




「いや、いいけど。ぼーっとしてたから」




横では、お酒が入っていて

陽気になっている香織と、

静かにカクテルを口にしている紗夜。

久々に飲もう、ということになって

集まったのは、やっぱり誠二さんの所。





「それにしても、あんた相当幸せボケだね」




「え?」




そういう紗夜は、

あたしを見つめて笑った。





「だってさ、その感じ、竣の時以来だよ」





「そう、かな」

そうだって。と、紗夜が言い切り、

竣の時よりやばいよ。と、香織が言う。

自分自身気付いていなくて、

こういう時やっぱり

分かるんだな、とか考えて。

感心してしまった。