「ちょっと来いよ」
「待っ…、何?」
あたしは咄嗟に手を離す。
「うるせぇよ」
隼人は怒った表情で、
再び握り直し、
カーテンの奥に
あたしを引っ張って行った。
「隼…、人」
「何やってんだよ」
あたしがベッドに座り、
その前に立ってあたしを
覆っている形。
上を見上げれば、
隼人の顔がある。
「何って、手当てよ」
「お前がやんなくていいだろ」
状況を読めてないのか、
隼人はあたしに怒っている。
何の怒りか分からないあたしは、
困りながらも弁解する。
「白石先生に頼まれたのよ!用事で抜けるから、って…」
はぁ、と溜息。
そしてあの野郎、と呟く。
……?


