「あたし、トイレ行って来る」
あたしは立ち上がって、
部屋を出た。
外はほんのり空気が冷たい気がした。
「ごめん、遅くなって」
部屋に戻ると、すでに部屋は
暗くなっていて、
敷いてある布団は片方が
膨らんでいた。
「矢野くん…?」
寝てるの?なんて
尋ねてみる。
だけど返事はない。
「寝ちゃったか…」
疲れたのかな。
あたしは仕方なく、
1人で布団に入る。
あー、やだ恥ずかしい。
あんな変なこと、
考えるんじゃなかった。
「おやすみなさい」
寝ている矢野くんにそう言って、
冷たい布団に潜り込んだ時。


