一緒に、歩こう






「あー、美味しかった!」




お腹を擦りながら、寛ぐあたし。

あの後、旅館に着くと

ご飯の準備が出来ていると

言われ、準備してもらった。

出て来た料理は、特産物で作った

煮物や、刺身類、天ぷらなど

もりだくさんのメニュー。

あたしはいつも食べないご飯に

テンションがあがって、

ついたくさん食べてしまった。





「あたし、もう寝れる」





「風呂、行くけど?」




いつの間にか、

矢野くんはお風呂の用意を

して入り口に立っている。





「ちょ、待って?」





「嫌だ。行く」





なんて、言い合いをして。

あたしは重い体を動かして、

急いで準備をした。





「じゃ、俺が早かったら待ってるから」





「あたしも!待ってるね!」




男と女の字で分かれている

暖簾の中に入って行く。

他のお客さんは少なく、

ほぼ貸切の状態だった。





「気持ちいっ」





大きなお風呂に1人で入る。

温かい温度で、

あたしの体が温まる。

こんな気持ちのいい温泉に、

入ったことないなって思うほど。