一緒に、歩こう






「じゃあな、隼人」




「頑張れよ~」



クラスのみんなが、

教室を後にする。

残されるあたしと、矢野くん。





「矢野くん、次回まででもいいわよ?」




「やって来んの忘れるし」




そう言って、黙々と

机に向かう矢野くん。

あたしは何も出来ず、

質問を待ちながら

出来上がるのを待つ。






「終わったぁ」




両手を上げ、

伸びをする矢野くん。

嬉しそうにプリントを

出しに来る姿に、

さっきの言葉が

耳に響く。





"俺?いるよ"



何で、気付かなかったんだろ。