「お前さ、」 矢野くんが先を歩くあたしに、 後ろから声をかける。 「彼氏いる?」 「…っは、何言ってんの」 唐突の質問に、 言葉を詰まらせるあたし。 飲み物を飲んでいたら、 きっと吹いちゃうくらい。 「いるか聞きたいだけ」 「いてもいいでしょ…、別に」 素っ気なくなる態度。 そんなこと聞いて、 どうしたいのよ。 「いんのかよ」 「矢野くんこそ…」 なんて聞いちゃう自分がいる。 何、考えてんだろ…、あたし。