「竣が実習生として、学校に来た時ね」
竣が知ってる、
あの時の芽衣子じゃ
ないんだからね?
「懐かしい幼馴染に会ったな、って感じだった」
1ヵ月前の朝。
何も知らなかったあの日。
久しぶりに見た竣は、
あたしの知ってる
竣じゃなかった。
すごく大人の男って感じで。
あたしは、もう昔の竣じゃ
ないんだなって思ってた。
「あの頃のままのあたしなら、多分すぐ竣の所に行ったと思う」
竣はあたしを抱きしめながら、
静かに話を聞いている。
それでいて、力を
緩めてくれない。
「あの頃ね。高校生だったあたしは、本当に悲しくてすごくショックだったんだよ?」
うん、うん、と。
頷いている竣に
優しく話しかける。


