「…っ、」 「戻って来てくれよ」 感じる温もりから。 彼が本当に戻ってきて 欲しいと言っていることが、 沸々と伝わってくる。 「あの時の俺はバカだったんだ」 「本当、バカだったね」 幼いあたし達が、 抱きしめ合ったあの頃より、 大きくなった竣の体。 声も大人っぽくなって、 包み込む手も男の人の手だ。 「ねえ、竣?」 だけどあたしも。 竣にフラれたあの日から。 少しずつ大人になったんだよ?