授業も学校も終わって、 帰宅の時間。 あたしは一目散に 学校を飛び出した。 いつもは学校で仕事を 終わらせて帰るあたし。 だけど今日だけは、 もう家で済ませたい。 そんなことより。 あたしは早く矢野くんに 会いたかったんだ。 「もしもし…、」 『芽衣子?』 気が付けば、 あたしは矢野くんに 電話をかけていた。 それも泣きながら。 「矢野くん…、会いたい」 『今すぐ行くから』 待ってろ、と。 彼は、慌てる様子もなく そう言った。