「桜良と付き合ってる頃から。お前と出会ってからずっと」
抱きしめられる腕の力が、
さっきより強くなった。
あたしは、前にきている
矢野くんの腕に手を絡める。
「卒業するまで我慢しようとか。考えてたけど」
「…っ、矢野く、ん」
涙は止まらない。
あたしの頬は、
濡れてびちょびちょだ。
「もう無理だ。お前に触りたくて、耐えられなかった」
伝えられる気持ちが、
強くて熱い。
こんなに想って
くれてたなんて。
「教師だから、とか。もうどうでもいい。何かあったら俺がお前のこと、守り抜くから」
矢野くんの口から出る言葉が。
すごくとても愛おしい。
「矢野くん?」
一生懸命にあたしも、
一生懸命で返さないと。


