家に着いても落ち着かない。
本当に来るのだろうか。
何を話すつもりなのだろうか。
「やだ…、怖い」
話すのが怖い。
会うのが怖い。
あたし、もう。
自分の気持ちを
抑えられないかも
しれないよ。
そこへ、ブブブ…、と
バイブ音が鳴り響いた。
「…はい」
『俺。もう家の前なんだけど』
「何で、本当に来たの…?」
あたしは急いで玄関の
ドアを開けた。
「矢野くん?」
ドアを開けると、
本当にそこにいて。
あたしはあたふた。
だってまだ、
部屋着のまま。
というより、今日
着て寝ようと思ってた
服のまま。


