「…でも、嘘、…」 「嘘じゃねぇって。真剣に聞けっつったろ」 冗談じゃない。 真剣な話。 だけど…、でも。 信じられないよ。 「な、何言ってんの…っ」 嬉しい。 真剣に嬉しいよ。 思いがけない、 彼の想い。 彼があたしを、 好きだなんて。 「お前は」 矢野くんはあたしの 腕を掴んで。 「どうなんだよ」 あたしを逃がしてくれない。