「お前、何してんのここで」
「矢野く…っ、何で、」
ペットボトル1本を片手に、
立っている矢野くんがいる。
目を擦っても、消えない姿。
「喉乾いたから買いに来ただけ。て、酔ってんだろ?」
「…え、やっ、全然」
焦っていることがバレバレな
態度を取ってしまうあたし。
顔を覆って、静かにその場を
去るためレジに向かう。
何を手に取ったかは
分からない。
とりあえずここから
去らないと。
「148円になります」
「あ、はい…」
財布からお金を取り出して、
飲み物をそのまま受け取る。
ありがとうございました、と
店員さんの声を聞きながら
コンビニを後にする。


