「じゃあ…、これ」
メニューを指さすと、
矢野くんは自分の
食べたいものを探す。
タイミングのいい所で
店員さんが来てくれて、
矢野くんがあたしの分も
オーダーしてくれた。
勝手にデザートを食後に、
なんて頼んでくれたりもして。
「矢野くん、ここ…知ってるの?」
「別に」
「値段書いてなかったけど…、」
「知ってるからいいんだって」
ハテナで埋め尽くされる
頭の中。
知ってる?
いいんだって…?
理解が出来ないまま
頼んだ料理が届いた。
「食えよ」
「…いただきます」
出来上がりの品は、
写真よりもすごくて
値段が心配されるほどの
仕上がり。


