一緒に、歩こう





朝起きて、

メイクをして、

服を身に着ける。

矢野くんは、

気に入ってくれるだろうか。

変に思われないだろうか。

そんなことで頭がいっぱいに

なりながら、約束の

時間まで過ごした。





「…行きますか」




独り言を玄関で呟き、

靴に足を滑り込ませる。

履き慣れたはずの靴が、

何だか今日は歩きにくい。

あ、あたし緊張してるんだ。

はっきり言って、怖い。

一緒に居て、何を話そうか、とか。

あたしをどう思うのか、とか。






「意識吹っ飛びそ…」




ぶんぶんと頭を左右に振りながら、

待ち合わせ場所に向かった。

街はクリスマスモードに

突入している。

ツリーに飾りがついていたり、

たくさんの飾り付けが

お店の入口に施されていたり、

愉快なクリスマスソングが

流れていたり。