「卑怯だってば…」 外を覗けば、矢野くんが帰って行く 姿が見える。 もし後悔があるとしたら。 女に生まれたことと、 教師になったことと。 矢野くんを好きになったこと。 「ばかだ…、あたし」 残像を思い出して、 あたしはいつもここで。 「…っく、」 泣いてしまう。 愚かで、惨めで。 本当に本当に 可笑しな女だ。