「何よ、こんなとこで…」
言葉の先を言う前に、
目の前に差し出された物。
「これ。やるよ」
綺麗な仕上がりではない、
今日の商品のパフェ。
「何で、これ…っ」
「お前が俺の切ったの避けてたから。そのバナナ捨てるのもったいねぇじゃん」
そうだ。
あたし、朝矢野くんが
切ってたバナナを
違うお皿に入れて避けておいた。
もちろん捨てるわけじゃなく、
後からあたしが食べるため。
「そうだけど…、これ誰が作ったの?」
「俺」
あたしが言い終わると同時に、
自分だ、と誇らしげに
言う矢野くん。
「あ、たしに?」
「お前昼食ってねえだろ」
何で知ってるの、矢野くん。


