「準備室行け」 手を引いて、 耳元でそう囁いた。 「何で…、」 「いいから。行けって」 強引に行け、と命令する。 あたしはどうも出来ずに、 一言断りを入れてその場を 立ち去った。 準備室に行くことが、 何に繋がるのだろう。 発言の意味が分からないまま あたしは言われた通り 準備室に向かった。 「変わんないじゃん…、何も」 中に入ったけど。 いつもと何も変わらない。 むしろいつもより 少し散らかっている。 そんな準備室に。 「あー、疲れた」 矢野くんが入って来た。