一緒に、歩こう





「ほら、あの人に声かけて」




「さっきかけた」




「じゃあ…あの人っ」




「俺じゃなくてもあいつがかける」




口答えばっかりする矢野くん。

あたしはムキになって、

色々言うが、全部返される。

あたしは何も言えなくなって

黙り込んだ。





「お前さ」



急に声をかけてきたかと思うと。

真剣な声色で、あたしに

少し緊張が走る。





「あ、矢野休憩していいよ~」




そこへお昼の休憩を

終わらせた生徒が交代の

時間だと知らせに来た。




「…、矢野くんお疲れ様」




話を聞きそびれ、

あたしはそう言った。

何か言いたそうな矢野くんは。