「お前、意外と可愛いのな」 …、……、………。 一瞬時が止まって。 息が止まって。 体が固まって。 「矢野くん、もういいわ。ありがとう」 矢野くんは、背中を向けて 去っていく。 大きい背中が愛しい。 「先生」 「…ん?」 「じゃあな」 少し見せる綺麗なハニカミと、 じゃあなの言葉を残して。 矢野くんはドアを閉めた。 胸が苦しい。 締め付けられる。