空蝉の光 -桜花乱舞-



「そんなことあってたまるか。桜は俺のモノなんだから」



でも、アイツがいる限り、それは叶わない。



それに、【あの作戦】もアイツのせいで失敗した。



桜を振り向かせるためには、どうすれば――?



「あ…。『あれ』があった…」



俺の中ではどす黒い感情が渦巻いていた。



これで桜は俺のモノになる。



それが嬉しくて俺は腹を抱えて、狂ったように笑った。