「そんな…」 「ごめんなさい…、僕のせいでお母さんは…」 今年12歳になる誠はまだまだ甘えん坊で、お母さんにべったりだ。 大好きなお母さんが自分を庇って、瀕死の重傷を負った…。 誠じゃなくても、自分を責めてしまう。 「誠のせいじゃない…。大丈夫…、お母さんは死なないよ」 私は泣いている誠の背中を撫でてやった。