「桜ッ!」 すると、後ろから呼ばれ、振り返った。 そこには、恭介が慌てたように駆け寄って来た。 「どうしたの、恭介?」 「大変なんだよ!お袋さんが…、涼さんが瀕死の重傷を負ったんだよ!!」 お母さんが…? 私は反射的に家へと駆け出した。