空蝉の光 -桜花乱舞-



「お兄ちゃんも一緒に探してあげる」



やっぱり、そう来ちゃうのーーーーーーー!?



しかも、千里君が肩車されて喜んでるから引き離せない!



私はガックシと肩を落とす。



「君、行くよ」



兄は千里君を肩車したまま、歩き出した。



私は仕方なく二人の後を追った。