その夜。 私は自室で放心状態になっていた。 私はなんてことをしてしまったんだ…。 「まさか、あの男が明治政府の要人の息子だなんて…」 どうしよう…。 私の正体があの男にばれたら、うちの家族は終わりだ。 捕われて、罪を裁かれる。 そうなったら、お父さんとお母さんは――。