「何?」 「お前、何て奴に手ぇ出したんだよ!?」 「は?」 「こいつは明治政府の要人の息子だ」 明治政府の要人の息子…? ちょっと待って。 明治政府の要人の息子ってことは私達からしてみれば、敵じゃない!? 私はあまりの衝撃的な事実を聞き、壊れたからくり人形のように男達の方を見た。 格好は洋装。 そこまでは良かった。 男の胸元には明治政府の紋章が入っていた。