「あんたは昨日の!?」
そう、その声の主は昨日、私が回し蹴りを食らわせた男だった。
私は驚いて、つい、男を指差す。
「覚えてたんだ。っていうより、昨日のことだし、忘れないよね」
私が回し蹴りを食らわせた男は口元に手を当て、くくっと笑っていた。
何か、ムカつくな、この男…。
「おい、桜」
恭介は小声で私を呼ぶと、私の肩を叩いた。
私もそれに答えるように、視線を恭介に向けた。
すると、恭介は私の肩に腕を乗せると、後ろを向かされた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…