「はい…」 私の答えに一哉君は笑みを浮かべ、もう一度私を抱き寄せた。 そして、顔が寄せられ、唇が重なった。 それから私達は彼が帰る時間になるまで抱き合っていた。 少し別れの間、互いの想い、温もりを忘れないように…。 互いの身体に刻み込んだ――。