「それで思ったんだ。俺の人生に桜がいないなんて有り得ないんだって…」 一哉君は私から身体を離すと、真っすぐ見つめてきた。 「だから、俺がこっちに戻って来たら、俺と結婚してくれる?」 愛しい彼からの求婚…。 もちろん、私の答えは決まってる。 だって、私の人生に一哉君がいないのも有り得ないのだから――。