すると、私の横にお父さんとお母さん、一哉君のお父さんが立った。 「てめぇ…、よくも俺の大切な妻や娘に手ぇ出してくれたな?余程俺の拷問にかけて欲しいみてぇだな?」 「私達のこと知ってるなら、どうなるか分かってるよね?」 お父さんは新選組鬼副長と呼ばれ、お母さんは花散り鬼と呼ばれていた。 だいたいの人なら、その恐ろしさは見当がつくだろう。 恭介は顔を青ざめた。