空蝉の光 -桜花乱舞-



コイツは何処まで私達に付き纏えば、気が済むんだか…。



私は苛立ちが込められた眼差しを恭介に向けた。



「何で、何でだよ…ッ!何で、俺の思い通りにならないんだよ!」



恭介は病的にブツブツと呟き、頭を押さえた。



ぷつり――。



もう我慢出来ない…。



私はお母さんから離れ、恭介に近付いた。