空蝉の光 -桜花乱舞-



でも、こんな私のために彼のお父さんの所まで来て、説教までしてくれた。



私は本当にお母さん達の子供で良かったと思う。



「父上、このことは明治政府には…」



「分かっている。このことは内密にする」



「ありがとう、父上」



後ろからそんな親子の会話が聞こえた。



やっぱり、親子は良いな…。



私はお母さんの腕の中で小さく笑った。