「お父さん…、お母さん…」 私は涙を流しながら、お母さんの胸に抱き着いた。 「ありがとう、ありがとう…。お父さん、お母さん…」 「良かったな、桜」 お父さんはお母さんの胸で泣きじゃくる私の頭を撫でてくれる。 明治政府の要人の所に行くのにお母さん達だって、命懸けだったに違いない。