すると、一哉君のお父さんは深く溜息を吐いた。 「勘当はしない」 「父上ッ!」 「でも、交際は認めてやる」 「「へ?」」 私と一哉君は意外過ぎる言葉に呆気を取られた。 「桜さんと言ったかな?君は良い両親を持ったな」 一哉君のお父さんは私にさっきの怖い雰囲気を感じさせない優しい笑みを向けて来た。