空蝉の光 -桜花乱舞-



「俺を勘当してください」



「一哉君ッ!?」



「…良いのか?そうなれば、この娘や家族がただでは済まんぞ?」



彼のお父さんの言う通りだ。



そんなことをしたら、お父さん達が――。



私は隣に立つ一哉君を見上げた。