空蝉の光 -桜花乱舞-



「ごめんなさい…、私のせいで…」



一哉君は私の身体を抱き寄せた。



「君は悪くない。ほら、早く着替えて、行くよ」



「…うん」



私は彼から離れると服を着て、身支度を整えた。



そして、一哉君に手を握られながら、彼が泊まっていた宿に向かった。