空蝉の光 -桜花乱舞-



互いの視線が絡み合う。



「愛してるよ、桜」



彼に初めてちゃんと名前を呼ばれた。



「私も愛してる…」



一哉君は私の髪を撫でると、淡い笑みを浮かべた。



そして、唇が重なった。



その夜。



私は彼にその身を委ねた――。